“春天後母心”

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にーはお。 台湾特派員のmeierです。

日本ではゴールデンウィーク真っ最中、海外旅行を楽しまれている方も多いと思います。その旅行先として、昨年に続き日本人が一番多く訪れたのが台湾ということですが、わたしが住む台北の街では、普段に比べ不思議と特別日本人が多くなったような感触はありません。これまで、来台する短期滞在の日本人は8割が台北に来ると言われていましたが、今年はLCCなど高雄直行便も増え、台北以外の土地に分散しているのかもしれませんね。

さて今日は、この時期、台湾人との会話でよく聞かれる言葉をご紹介します。

春天後母心”(春は継母の心)

5月に入って暑い日が続いていますが、3月下旬以降、台湾北部は真夏のような日があったかと思うと、雨が降って急に気温が下がったり、天気がころころと変わりやすい季節を迎えます。その様子を、機嫌によって優しくなったり、意地悪くなったり、まるで“後母”(継母)の態度のように予測がつかないと喩えて“春天後母心”と表現するそうです。

日本でも「女心と秋の空」というように、変わりやすい喩えにされるのは一般的に女性ですが、「継母」と限定されるのはちょっとかわいそうな気もしますね。台湾でも、「愛情深い継母も多く実在するのだから不公平。“春天孩兒面”(春は子どもの表情)とするべき」との声もあるようです。

ちなみに、この不安定な天気は旧暦の端午節(2015年は6月20日)までとされ、端午節が過ぎると台湾では本格的な夏に突入します。長い長い、夏の始まりはもうすぐです。

最近のチラ裏的中国語関連情報

しばらく記事を書いていませんでしたが、それとは関係なく世の中は移り変わっていくわけで、中国語界隈でもいろいろな動き気になったものを(覚えている限り)ピックアップしました。

「“宅女”の部屋」が全文無償公開

“宅女”の部屋(Webやアプリを活用した中国語学習法)
NHK『テレビで中国語』のテキストに連載したコラムを、著者の清原先生がパブーで電子書籍化されました。中国語学習に役立つウェブサイトやアプリ、書籍の情報がたっぷり。PDF、ePub、mobi(Kindle)形式でダウンロードができます。

東日本漢語教師協会創立5周年記念講演会

以前『中国語ジャーナル』でも微型小説の特集記事を執筆された渡邊晴夫先生の講演があります。 東日本漢語教師協会創立5周年記念講演会案内

「漢語橋」世界大学生中国語コンテスト東日本地区予選大会

大学生を対象として世界規模で行われる中国語コンテスト。決勝は北京で行われます。単なるスピーチだけではなく、見ていてけっこう面白かった記憶が。といってもVTRでちょろっと見ただけですが。 「漢語橋」東日本地区予選大会要項

中検、3月の受験者は2年前の半数近くまで減少

2012年3月の試験の志願者数が22,903人、これに対して今年3月の試験は12,012人。中国語検定の受検者が減少しているという話は聞いていましたが、これほどとは。大学での履修者もさらに減っているようですが、なかなか厳しい状況です。

宮廷ドラマ人気の記事が朝日新聞に掲載される

華流ドラマ、BSに台頭(朝日新聞デジタル)
hebisawa氏からのたれ込みですが、大陸ドラマもついに(日本で)女性受けするのに成功したのでしょうか。自分は動画サイトで步步惊心見て女心の勉強をしています。

日中・中日の翻訳者を目指す人向けメルマガ創刊

日中翻訳学院メルマガ「日中中日翻訳フォーラム」23日創刊、本日から無料購読開始
最後はこの春から私も受講している日中翻訳学院から新しいメルマガ創刊のお知らせ。まだ創刊前ですがとりあえず期待。

球春到来! 選抜は台湾からの留学生、蔡選手の打撃に注目

春の甲子園(選抜高等学校野球大会)が来週金曜日(3月21日)から始まります。昨日の『朝日新聞』で知ったのですが、出場校の一つ、八戸学院光星(青森)に台湾からの留学生がいるそうです。

八戸学院光星と言われるとピンと来ないかもしれませんが、光星学院という校名なら高校野球ファンにはなじみがあるかもしれません。校名は昨年4月に八戸学院光星に変わりましたが、強力打線は変わっていないようです。そのチームの4番に座るのが、台湾出身の蔡鉦宇選手です。

173センチと上背はありませんが、高校2年間で25本のホームランを打っている強打者です。昨秋の公式戦(明治神宮大会を含む)12試合のデータを見ると、四死球はチームトップの19を選んでおり、長打力があるだけでなく、選球眼のいいバッターのようです。

甲子園にあこがれて、2年前に日本に野球留学した蔡選手。実は、台湾の高校に一度入り、翌年八戸学院光星に来たため、日本高校野球連盟の規定で公式戦に出場できるのはこの春の選抜までとのこと。高校生としては最後の舞台となる甲子園で、蔡選手にはぜひ活躍してほしいです。

ところで、戦前、台湾から甲子園に出場した嘉義農林学校野球部の活躍の様子を描いた映画『KANO』(馬志翔監督)が先月末台湾で封切られ、話題になっているようです。嘉義農林学校は春1回、夏4回甲子園に出場していますが、初出場の1931年には準優勝を果たしています。

台湾紙『自由時報』電子版によると、興行収入は、先月27日の公開から4日間で6500万台湾元(約2億2000円)を超えたということです。台湾において台湾映画で歴代1位の興行収入を記録したのは『海角七号 君想う、国境の南』(5億3000万台湾ドル/台湾では2008年8月公開)ですが、その記録に迫る勢いを見せています。

日本では「大阪アジアン映画祭」(3月7日~3月16日)のオープニング作品として上映されました。日本公開はまだ決まっていないようですが、早く見てみたいです。

Kindleで購入できる中国語書籍が増えていた!

先日久しぶりにAmazon(日本)のKindleストアを覗いてみたら、洋書コーナーの中国語書籍が以前の倍ほどに増えていました。とはいってもたかだか600冊程度、欲しい本を探すというよりは限られた中に多少でも気になるものがあればラッキー、という状況には全く変わりがありませんが、どんな本が増えたのか、ざっくりと見てみました。

1. 子供向けの内外の名作

主に浙江少年儿童出版社が出版している書籍の電子版で、《三国演义》や《论语》、《中国成语故事》といった中国の古典系の作品のほか、《彼得・潘》(ピーター・パン)、《福尔摩斯探案》(シャーロック・ホームズ)など海外の作品や、莎士比亚(シェークスピア)や玄奘などの伝記作品がラインナップされています。子供向けとはいっても学習者にとってはかなり読み応えがありますが、すでにあらすじを知っていれば読解の手助けになりますし、中国の有名な古典を平易な中国語で読んでみて概要をつかむのにもいいかもしれません。Kindleならその場で辞書も(中中もしくは中英ですが)引けるので、中級レベルの学習者がチャレンジしてみるのにはいいのではないでしょうか。

2. “悬疑小说”

中国における“悬疑小说”の第一人者、蔡骏の著作も数多くラインナップされました。2012年の“第七届中国作家富豪榜”では第16位にランキングされているそうで、現代中国を代表するベストセラー作家の一人といえるでしょう。 “悬疑xuányí”※とは「サスペンス」のこと(百度百科)。著書のタイトルも《病毒》《杀人狂的故事》《诅咒》といったおどろおどろしいものが並んでいます。なにぶん好き嫌いが分かれるジャンルですので、抵抗感がない人限定ではありますが、当代の人気作家の作品が手軽に読めるようになった第一歩であり、うれしいことです。 なおKindleには単行本のほか、彼が編集長を務める雑誌《悬疑世界》もラインナップされています。読み切りの短編が多く(連載ものもありますが)、 日本や欧米の作家の作品の翻訳が掲載されている号もあるので、試しに読んでみるにはこちらがいいかもしれません。ただし作品によってはかなりホラー寄りのものもあるので、いずれにしても万人にお勧め、とはいきませんが……。

※《现代汉语词典》第6版によれば、“悬疑”とは“悬念”と同じ意味で、すなわち“欣赏戏剧、影视剧或其他作品时,观众、读者对故事情节发展和人物命运很想知道又无从推知的关切和期待心里”とのこと。